水口祭|田に水を迎えるころ

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田に水を引き入れるころ、各地で「水口祭(みなくちまつり)」が行われます。田の入口である水口に供え物をし、その年の豊作と水の恵みに感謝して無事を祈る行事です。

水口とは、用水路から田へ水を引き入れる場所のことを指します。田にとって水は欠かせないものであり、その最初の入口にあたる場所は、とくに大切に扱われてきました。地域によっては榊や幣を立て、米や酒を供えるなどのかたちで、田の神を迎える習わしが見られます。

穀雨の時期は、春の雨が田畑を潤し、田に水が入りはじめるころにあたります。水を張った田が見られるようになり、農作業が次の段階へと進む時期でもあります。水口祭は、そうした変化のはじまりにあわせて行われる行事の一つです。

静かに水をたたえはじめた田の様子は、これからの営みの始まりを感じさせます。水を迎えるという一つの所作の中に、季節の移り変わりと人の営みが重なっています。

 

撮影:90 Bantam / PIXTA

参考文献

茶趣をひろげる 歳時記百科』淡交社
淡交新書 茶の湯の銘 季節のことば』淡交社

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