
四月八日は「花まつり」と呼ばれる日です。仏教の開祖である釈迦の誕生を祝う行事で、「灌仏会(かんぶつえ)」とも呼ばれます。
寺院では小さな御堂を花で飾り、その中に誕生仏の像を安置します。御堂とは、屋根のついた小さなお堂のことで、花まつりでは花で飾った「花御堂(はなみどう)」が設けられます。参拝者はその誕生仏の像に甘茶をかけ、釈迦の誕生を祝います。この甘茶を注ぐ習わしは、釈迦が生まれたときに天から甘い雨が降ったという伝説に由来するといわれています。
この行事が「花まつり」と呼ばれるのは、釈迦が誕生したとされるインドのルンビニー園が花に満ちた場所だったという伝承によります。日本では春の花が咲く季節に行われるため、花で飾った御堂が設けられるようになりました。
四月は桜をはじめ、さまざまな花が咲く季節です。花まつりは、そうした春の景色の中で行われる行事の一つとして、今も各地で続けられています。
撮影: natraj / PIXTA
参考文献
『茶の湯をまなぶ本 改訂版 茶道文化検定公式テキスト 1級・2級』淡交社
『茶趣をひろげる 歳時記百科』淡交社
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