竜胆|秋に咲く青紫の花

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秋の野山に、鮮やかな青紫色の花。すっと伸びた茎の先に、凛とした釣鐘のような形の花をつける。竜胆(りんどう)です。秋を代表する草花の一つで、日が差すと花を開き、曇りや雨の日には閉じる性質があります。

竜胆はリンドウ科の多年草で、その仲間は世界に約400種類、日本には約18種類が自生するといわれています。葉が笹に似ていることから「笹竜胆(ささりんどう)」とも呼ばれ、鎌倉市では市の花に指定されています。

竜胆の根は強い苦味があり、古くから薬草として用いられてきました。その苦味を竜の胆(きも)にたとえ、中国で『竜胆』と名づけられたといわれています。日本での「リンドウ」という呼び名は、「竜胆」の音読みである「リュウタン」が訛ったものとされています。

日本には、竜胆の花の色にちなんだ「竜胆色(りんどういろ)」という伝統色もあります。青みを帯びた落ち着いた紫色で、秋の深まりを感じさせる色合いです。

茶の湯でも、竜胆は秋の茶花として親しまれています。花入に生けられた青紫の花は、秋の茶席に清々しい彩りを添えてくれます。

 

撮影:ptazy / PIXTA(ピクスタ)

 

参考文献

鎌倉市「もっと知りたい!市の花『リンドウ』」

公益社団法人日本薬学会「今月の薬草 リンドウ」

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