
京都では夏日が続いていますが、暦の上ではすっかり秋。
日が短くなり、朝夕には涼しい風が吹き、少し過ごしやすくなりました。
野山からは虫の声も聞こえ始め、秋の気配を感じます。
さて、京都の和菓子屋さんでは、五山の送り火が終わると秋らしいお菓子が並び始めます。
それはまるで、実際に感じる季節感よりも少し先取りしてくれているかのよう。
季節を先取りするという美意識は、古くから日本人が暮らしの中で自然の変化を大切にし、次の季節を心待ちにしていたことから生まれたものでしょう。
暑さのなか和菓子屋さんへ入ると、一足早い秋のお菓子が迎えてくれます。
季節の移ろいを感じにくい街中にいても、これから訪れる季節を鮮やかに実感させてくれるかのよう。
ささやかな秋の気配に心を寄せながら、残暑厳しいこの時期を乗り切っていきましょう。

本日の和菓子は、とらやさんの「ささ栗」です。
秋を感じさせる栗の意匠のお菓子。
「ささ栗」とは小さな栗のことで、寄り添うように並んでいます。
豊穣の季節・実りの秋をそっと待つかのような姿が可愛らしいですね。
小さい秋見つけた。
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菓銘:ささ栗
ご製:とらや
住所:京都市上京区烏丸通一条角広橋殿町415
器:乾漆小皿
作:安西淳さん
撮影・文:日々に和菓子
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※掲載した和菓子が販売されているとは限りません。
※販売状況は店舗にお尋ねください。
