
泥の中で美しい花を咲かせる蓮は、仏教において象徴的な存在の1つです。
仏教画では、よく仏様が蓮の花の上に座っている姿が描かれていますね。
泥を「煩悩」に、蓮の花を「悟りの境地」に見立て、仏教における理想の姿とされています。
また、蓮は多くの人に愛されている夏を象徴する花。
泥の中から茎を伸ばし、水面から高く花を咲かせる姿は、どんなに厳しい環境に置かれても清らかな心を保ち続ける象徴となぞらえられます。
蓮は泥より出でて泥に染まらず。

本日の和菓子は、菓子屋のなさんの「泥中の花」です。
のなさん定番のカシスあんが入った練り切り。
蓮の花が持つ艶やかな美しさを感じられる造形です。
さて、お盆も間もなく終わりを迎えます。
京都では、「五山の送り火を見ると夏が終わる」などと言われます。
日中の暑さはまだまだ厳しいですが、送り火の夜に感じる風は少しひんやりとしています。
一歩一歩、少しずつですが、確実に季節は巡っていきます。
次回の「日々に和菓子」では、早くも秋らしいものが登場するでしょう。
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菓銘:泥中の花
ご製:菓子屋のな
住所:京都市下京区篠屋町75
器:錆漆6寸プレート/黒
作:藤本健さん
撮影・文:日々に和菓子
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※掲載した和菓子が販売されているとは限りません。
※販売状況は店舗にお尋ねください。
