
※この記事は『なごみ』2025年8月号に掲載された内容を転載しました。
三年前の夏、夢が叶った。憧れの存在、鵬雲斎大宗匠にラジオでインタビューをする機会をいただいたのだ。毎朝生放送の帯のラジオ番組を担当して丸十年の年で、まるでごほうびのようだった。
大宗匠は戦争で海軍航空隊に入隊、特攻隊に任命され、一度死を覚悟された。そして肩を並べて訓練した戦友が出撃する前には陣中茶箱でお茶を点て、「別れの茶会」を開かれた。このお話を、ラジオリスナーの方々にも聞いてもらいたかった。
折しも、ウクライナ侵攻が始まった年だった。……
