祇園祭 山鉾と神輿|巡行と渡御

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七月十七日は、京都・祇園祭の前祭(さきまつり)の山鉾巡行(やまほこじゅんこう)の日です。豪華な懸装品で飾られた山鉾が都大路を進む姿は、「動く美術館」とも称えられ、京都の夏を代表する風景として親しまれています。

祇園祭は、平安時代の貞観十一年(869)、疫病の鎮静を願って始まった御霊会(ごりょうえ)を起源とする八坂神社の祭礼です。一か月にわたってさまざまな神事や行事が営まれ、その中心となるのが山鉾巡行と神輿渡御(みこしとぎょ)です。

山鉾巡行では、それぞれ異なる由来や物語を持つ山鉾が京都の町を巡ります。中国やヨーロッパからもたらされた貴重な染織品や工芸品で飾られることが、「動く美術館」と呼ばれる所以です。なかでも、巨大な鉾が交差点で向きを変える「辻回し」は巡行最大の見どころで、竹を敷いて水を掛けながら鉾を滑らせて方向を変える様子は、多くの人々を魅了します。

そして夕刻からは、祇園祭で最も重要な神事の一つである神幸祭(しんこうさい)が始まります。七月十日の「神輿洗」で祓い清められた三基の神輿に御神霊が遷され、八坂神社から四条御旅所まで渡御します。石段下で三基の神輿が勇壮に差し上げられる光景は迫力に満ち、あたりは大きな熱気に包まれます。

神輿はその後、四条御旅所に奉安され、二十四日の還幸祭で再び八坂神社へと還ります。

山鉾巡行と神輿渡御が行われる七月十七日は、祇園祭を代表する一日として、京都の夏を彩っています。

 

撮影:terkey / PIXTA

参考文献

茶趣をひろげる 歳時記百科』淡交社
祇園祭の行事|主な神事・行事|八坂神社

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