
梅雨の雨が続く頃になると、ときには晴れの日を待ち望みたくなるものです。
天候は昔から暮らしや農作物に大きな影響を与えるため、雨を願い、あるいは止むことを願う祈りが各地で行われてきました。
京都の貴船神社は、水を司る神・高龗神(たかおかみのかみ)を祀る神社として知られています。古くから祈雨・止雨の信仰を集め、奈良県の丹生川上(にうかわかみ)神社とともに、朝廷から勅使が遣わされて祈願が行われました。雨を願う際には黒馬を、晴天を願う際には白馬を奉納したと伝えられています。
しかし、生きた馬を献上することは容易ではありません。そこで平安時代頃には、馬の姿を板に描いて奉納することも行われるようになり、これが現在の「絵馬」の原形の一つになったといわれています。
また、能の演目「絵馬」にも、晴雨を占う内容が取り上げられています。そこからも、天候への祈りが古くから人々の暮らしや文化と深く結びついていたことがうかがえます。
撮影:tomcat / PIXTA
参考文献
『茶趣をひろげる 歳時記百科』淡交社
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