
七十二候の一つ「霜止出苗」は、四月二十五日ごろから二十九日ごろにあたります。穀雨の次候にあたり、霜がおさまり、苗が伸びはじめる時期を示す言葉です。
春が進み、日差しが強まってくると、朝に見られた霜も次第に降りなくなります。これまで地面や草の先におりていた冷えの名残が消え、空気の状態が少しずつ変わっていきます。近年は気温の上昇により、こうした霜の見られる時期も年によって変わりつつあります。
このころには苗代で育つ稲の芽も動きはじめますが、この言葉が伝えているのは、目に見える成長だけではありません。霜が止むという変化に、季節が一段進んだことがよく表れています。
撮影:kikisorasido / PIXTA
参考文献
『茶趣をひろげる 歳時記百科』淡交社
『淡交新書 茶の湯の銘 季節のことば』淡交社
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