
二十四節気の一つ「穀雨(こくう)」は、四月二十日から五月五日ごろを指し、春のやわらかな雨が田畑を潤し、穀物の成長を助ける時期とされています。
このころになると、田には水が引かれ、苗代(なえしろ)では稲の芽が揃いはじめます。畑では、大麦や小麦が穂を出し、菜の花は種を結び、季節はゆっくりと初夏へと移っていきます。
春の終わりへと向かうこの節気は、目に見える変化だけでなく、土の中で進む働きにも意識が向く時期。雨に潤う田畑の風景は、これからの成長を静かに支える過程そのものといえるでしょう。
撮影:ysnature / PIXTA
参考文献
『茶趣をひろげる 歳時記百科』淡交社
『淡交新書 茶の湯の銘 季節のことば』淡交社
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