
八月二十三日ごろから、七十二候は「綿柎開(わたのはなしべひらく)」。綿の実を包んでいた萼(がく)が開き、白い綿毛が姿を見せる頃です。
綿は夏に淡い黄色の花を咲かせ、花が落ちたあとに実をつけます。この実は「コットンボール」とも呼ばれ、熟してはじけると、中からふっくらとした白い綿毛があふれ出します。私たちが「綿」と呼んでいるこの白い部分は、種子の表面に生えた繊維です。
日本では古くから、この繊維を紡いで糸にし、衣服や布団など暮らしのさまざまな場面に利用してきました。
まだ厳しい残暑が続くなか、畑にのぞく真っ白な綿。実りの季節へと向かう、小さな秋の景色です。
撮影:shimanto / PIXTA(ピクスタ)
参考文献
『二十四節気で親しむ 茶の湯の銘』淡交社
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