
七月二十二日ごろは、二十四節気の「大暑(たいしょ)」。一年で最も暑さが厳しくなる頃を表します。
今年は六月こそ比較的過ごしやすかったものの、七月中旬以降は太平洋高気圧の勢力が強まり、各地で三十五度を超える猛暑日が続いています。大暑にあたる二十二日も厳しい暑さが予想されており、「一年で最も暑さが厳しくなる頃」を、そのまま実感するような日々となりそうです。
これは、二十四節気が太陽の動きをもとに定められ、実際の季節の変化に寄り添った暦だからこそといえるでしょう。
梅雨明けを迎えた空には入道雲が湧き上がり、蝉の声が響き渡ります。そんな夏を少しでも心地よく過ごすため、打ち水や簾、風鈴など、涼を呼ぶ工夫が古くから暮らしの中に受け継がれてきました。
茶の湯では、洗い茶巾や葉蓋の点前を取り入れたり、平茶碗や磁器、ガラスの道具を用いたりと、厳しい暑さの中に少しでも涼を感じられるような趣向が凝らされます。季節の趣向を通して、目にも心にも涼を届けるのが、夏の茶席の魅力です。
自然の暑さを避けることはできません。しかし、その暑さを受け入れながら、少しでも涼やかに過ごそうと工夫を重ねてきたのが日本人の暮らしです。大暑はそんな暮らしの工夫をあらためて感じさせてくれる節気といえるでしょう。
撮影:CHAI/ PIXTA
参考文献
『茶趣をひろげる 歳時記百科』淡交社
気象庁「高温に関する早期天候情報」
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