
全国的に暑い日が続いています。
暦の上でも小暑から大暑へと向かう途中にあり、暑さのピークに向けてまさに夏本番といったところでしょうか。
現代ではもっぱらクーラーの使用が推奨され、暑さをしのぐ「便利グッズ」も数多く溢れています。
一方で、茶の湯の世界でも涼を得るための様々な工夫が凝らされます。
掛軸には涼やかな情景を連想させる語句が掛けられ、お茶碗は少しでも湯の熱さを和らげようと、口の広い平茶碗が用いられます。
また、木地に水を打った釣瓶の水指や、青々とした竹素材のもの、透明感のあるガラスの作品など、清々しさを感じさせる道具を取り入れます。
和菓子も同様に涼やかな雰囲気のものが喜ばれ、つるんとした喉越しと、目にも涼しい透明感を併せ持つものが多く見られます。
「夏は涼しく冬は暖かに」
日本人は古くから様々な工夫を凝らして酷暑の中に涼を求めてきました。
そしてそこには、豊かな人々の営みが内包されているのです。

本日の和菓子は、千本玉壽軒さんの「清流」です。
水色のきんとんの上に小豆が一粒あしらわれ、キラキラと光る錦玉が添えられています。
一粒の小豆があることで川魚や岩場が連想され、渓谷を涼やかに流れる清流の景色が目に浮かびます。
器には清涼感を重視し、ガラスの透明な台皿を選びました。
主菓子をのせるには少し小さいかとも感じましたが、「やや小ぶりで上品な仕上がりの千本玉壽軒さんのお菓子なら……」と想像をふくらませ、思い切ってチョイス。
こんもりとした塊感と相まって、かわいらしくも涼やかなたたずまいとなりました。
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菓銘:清流
ご製:千本玉壽軒
住所:京都市上京区千本通今出川上ル
器:高台付かたまりプレート
作:おおやぶみよ
撮影・文:日々に和菓子
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※掲載した和菓子が販売されているとは限りません。
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