虹始見(にじはじめてあらわる)

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「虹始見」は、七十二候の一つで、春になってはじめて虹が見え始めるころを指します。二十四節気の「清明」の末候にあたり、空気が澄み、光が強まりはじめる時期です。

虹は、空気中の水滴に光が当たることで現れます。冬のあいだは気温が低く、雨も限られているため、虹を見る機会は多くありません。春になり、雨と晴れが交互に訪れるようになると、ふとした瞬間に空に虹が見られるようになります。

この時期の虹は、夏の入道雲のあとに見られる、くっきりと色の分かれた強い虹とは異なり、どこか曖昧で淡い印象を伴います。空気の湿りや光のやわらぎが、その見え方にも影響しているのでしょう。

見ようとして現れるものではなく、気づいたときにそこにある。「虹始見」という言葉には、春の光と雨がもたらす、この時季ならではの景色が含まれています。

 

撮影:cappuccino / PIXTA

参考文献

茶趣をひろげる 歳時記百科』淡交社 

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