
「鴻雁北(こうがんかえる)」。冬のあいだ日本で過ごした雁が、北へ帰っていく頃です。
七十二候では、清明(せいめい)の次候にあたり、2026年は4月10日から4月14日までがこの時期にあたります。
雁(かり)は、秋になると北方のシベリア方面から日本に渡ってきて冬を過ごし、春になるとふたたび北の繁殖地へ帰っていく渡り鳥の一種です。季節の往来とともに姿を現すことから、古くより時節を知る手がかりとされてきました。
またこの頃は、ツバメが南から渡ってきて、春の訪れを告げる時期でもあります。来るものと、帰るものが入れ替わることで、季節が次の段階へ進んでいくことが感じられます。
鴻雁北という言葉は、そうした春の移ろいを表した季節の言葉です。
撮影:afkphoto / PIXTA
参考文献
『茶趣をひろげる 歳時記百科』淡交社
『淡交新書 茶の湯の銘 季節のことば』淡交社
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