
10月に入り、「実りの秋」を迎えています。
農作物、木の実や茸、山の木々までもが実りの季節を迎えています。
朝晩の気温が下がり、本格的な秋の訪れを感じることも多くなるでしょう。
木々の緑は少しずつ色づき、芒は堂々と天を仰ぎ、秋雲がたなびきます。
アクティブに屋外で過ごした季節は終わり、手仕事に読書に、秋の夜長を楽しむのもまた一興。
皆さまにとりまして、実りの秋となりますように。

本日の和菓子は、かぎ甚さんの「栗の子」です。
栗は実りの秋を象徴する存在。
古来、山の幸として日本人に親しまれ、古くは縄文時代から食されてきたそうです。
「栗の子」は、蒸し上げた生栗を裏ごしし、砂糖とともにそっと火にかけて栗を模して成形したお菓子。
中にあんを包むこともなく、生栗と砂糖だけで仕立てた極めてシンプルな一品です。
あえて粗めに漉すことで残した粒感が、野趣あふれる栗本来の風味を真っ直ぐに伝えてくれます。
ひとくち含めば、芳醇な香りとともに、優しい甘みが口いっぱいにほどけていく心地よさ。
四季の移ろいをその姿に映す和菓子において、味わいそのもので季節感を知らせてくれるのは、実は貴重な存在。
実りの秋の恵みを、どうぞ心ゆくまで味わってみてください。
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菓銘:栗の子
ご製:かぎ甚
住所:京都市東山区大和大路通り四条下る小松町140
器:銀彩柏葉皿
作:清水志郎さん
撮影・文:日々に和菓子
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※掲載した和菓子が販売されているとは限りません。
※販売状況は店舗にお尋ねください。
