崩れたるその白炭をとりあげて 又たきそへることはなきなり(利休百首・第28首)

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記事内容

崩れた白炭を取り上げて、それを焚き添えることはしない、という教えです。

ちょっと解説

この一首は、崩れた枝炭の扱い方を教えています。

ここでいう「白炭」とは、胡粉(ごふん)で白く化粧した枝炭のことです。枝炭は、炭と炭との間で火のまわりを助けるとともに、炉中の一つの景色にもなります。

後炭の際に、初炭でついだ枝炭の一部が燃えて崩れ、燃え残りがあったとしても、それを取り上げてつぎ直すことはせず、そのままにして、新しい枝炭をつぎます。

この一首は、枝炭が火を助ける働きだけでなく、景色をつくる役割も持つことを踏まえた扱いを教えています。

利休百首に収められた和歌は、稽古の場や茶会の一瞬、そして日々の暮らしの中で、ふと立ち返るための言葉として詠まれてきました。一日一首、静かに言葉を味わいながら、自身の茶の湯の心と重ねてみてください。

シリーズ「今日の利休百首」はこちらから

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