“鮮やかな青と白”
祥瑞茶碗
モデル:祥瑞山水人物図丸文茶碗
先生 今回はこの茶碗。染付の一種、祥瑞(しょんずい)です。どうです? きれいでしょう。
生徒M わーすごい。ぱっと見ただけで声がでちゃう。絵がかわいい。馬がいる! 舟? 漁師さんがいる! 幾何学柄もかわいい。キュンとします。

先生 祥瑞の魅力は、まず色。透き通るような白に、くっきりと濃いコバルトブルーのコントラスト。モデルのこの茶碗はそのお手本のような発色です。
生徒M 陶工の気持ちが伝わってきますね。「きれいなものを作ろう」って!
先生 祥瑞は、中国の明末から清初(17世紀前半)に作られた焼き物です。前回の茂三(もさん)茶碗と同じで、これも日本人の注文品なんですよ。そしてその背景には、やっぱり小堀遠州(こぼりえんしゅう)の存在が大きかったんじゃないかな。
生徒M この時代は、遠州の美意識がトレンドだったんですね。……