
日中も過ごしやすくなり、秋らしくなってまいりました。
秋の長雨には心配なこともありますが、一雨ごとに暑さが穏やかになっていく気がします。
さて、秋の花といえば萩。
「万葉集」においては、もっとも数多く詠まれた植物が萩で、当時、いかに愛されていたかがわかります。
また、美術工芸品のモチーフとしても大変好まれ、月や鹿などと組み合わせて秋を象徴する意匠として用いられています。
草かんむりに「秋」と表記されることだけはあります。
秋に咲く花は小ぶりで、可憐で楚々とした美しさがあります。
まるで、一時の華やかさを小さく凝縮したかのよう。
それは来るべき枯れゆく季節・冬の到来をどことなく感じさせてくれます。
そこには美しさと侘しさが静かに同居します。

本日の和菓子は二條若狭屋さんの「初萩」です。
萩の丸みの強い楕円形の葉を意匠とし、いら粉を斜めに置くことで風に揺れる花を表現しています。
似た意匠の萩は多くのお菓子屋さんで作られますが、二條若狭屋さんのものは葛製でツヤ感があり、上品な仕上がり。
粒子の細かいいら粉で、萩の楚々とした美しさをより感じることができます。
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菓銘:初萩
ご製:二條若狭屋
住所:京都市中京区二条通小川東入る西大黒町333-2
器:浮様 菱皿
作:ShimooDesign
撮影・文:日々に和菓子
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※掲載した和菓子が販売されているとは限りません。
※販売状況は店舗にお尋ねください。
