文琳や茄子、丸壺、大海といった茶入は、底に指を添えて持つことで、安定して扱える、という教えです。
ちょっと解説
この一首は、茶入の形に応じた持ち方を教えています。
文琳や茄子、丸壺、大海は、いずれも比較的小ぶりな茶入です。このような茶入は、小指を底に添えて持つことで、安定して無理なく扱うことができます。
第十八首では、肩衝茶入は「底に指をかけない」と詠まれていましたが、この歌では反対に「底に指を添える」持ち方が示されています。これは、道具の形によって適した扱い方が異なることを表しています。
この一首は、道具の形や特徴を理解し、それにかなった扱い方を選ぶことの大切さを教えています。
利休百首に収められた和歌は、稽古の場や茶会の一瞬、そして日々の暮らしの中で、ふと立ち返るための言葉として詠まれてきました。一首ずつ、静かに言葉を味わいながら、自身の茶の湯の心と重ねてみてください。