点前は、薄茶のときこそ大切にすべきものである。それをおろそかにしてしまうのは誤りである。
ちょっと解説
この一首は、慣れている場面ほど心がゆるみやすいことへの戒めです。薄茶は機会が多い分、慣れが生まれやすいものです。しかし、その慣れが所作を雑にしてしまうこともあります。だからこそ、日常の点前にこそ心を込める。その積み重ねが、稽古全体の質を静かに高めていきます。
利休百首に収められた和歌は、稽古の場や茶会の一瞬、そして日々の暮らしの中で、ふと立ち返るための言葉として詠まれてきました。一日一首、静かに言葉を味わいながら、自身の茶の湯の心と重ねてみてください。