
六月二十一日ごろ、二十四節気の一つである「夏至(げし)」を迎えます。北半球では、一年のうちでもっとも昼の時間が長く、夜が短くなる頃です。
夏至は、太陽が一年でもっとも高い位置を通る時期にあたります。日の出は早く、日の入りは遅くなり、明るい時間が長く続きます。しかし、日本では梅雨の時期のため、実際には曇りや雨の日が多く、昼の長さを実感する機会は意外と少ないかもしれません。
二十四節気は、中国で生まれた季節の区分がもとになっています。夏至はその十番目の節気で、古くから農作業の目安としても用いられてきました。田植えを終えた田には水が張られ、草木は雨を受けながら勢いよく育っていきます。
夏至は太陽の力がもっとも満ちる日と考えられ、世界各地でさまざまな祭りや行事が行われてきました。日本では、二見興玉神社で行われる「夏至祭」がよく知られています。夫婦岩の間から昇る朝日を拝み、夏至の節目を寿ぐ神事で、多くの参拝者が訪れます。
夏至を過ぎると、暑さはこれから本番を迎えるにもかかわらず、暦の上では少しずつ日が短くなりはじめます。そうした自然の移ろいに目を向けると、季節は常に少し先へ進んでいることに気づかされます。
撮影:kazukiatuko/ PIXTA
参考文献
『二十四節気で親しむ 茶の湯の銘』淡交社
『伊勢二見興玉神社』夏至祭案内(公式資料)|お伊勢参りは二見から 二見興玉神社
※参考文献のタイトルをクリックすると、【淡交社 本のオンラインショップ】に移動します。
※最新の価格・在庫状況はオンラインショップにてご確認ください。