どの道具を扱うときでも、取るときは軽やかに、置くときは重々しく扱うことが大切だ。
ちょっと解説
この一首が示しているのは、道具を丁寧に扱うことの心構えです。重いものは軽やかに、軽いものほど慎重に扱う。その心の配り方が、「取る手は軽く、置く手は重く」という所作となってあらわれます。道具の扱いは、そのまま人への向き合い方にもつながっていきます。
利休百首に収められた和歌は、稽古の場や茶会の一瞬、そして日々の暮らしの中で、ふと立ち返るための言葉として詠まれてきました。一日一首、静かに言葉を味わいながら、自身の茶の湯の心と重ねてみてください。