
梅雨に入り、雨の日が多くなるこの時期。着物で出かける際には、足もとの濡れが気になることも少なくありません。
和装では、雨の日の足もとにもさまざまな工夫があります。草履には水に強い素材を用いたものがあり、草履を雨から守るための「草履カバー」を付けることもあります。透明なビニール製のものが一般的で、水はねや泥汚れを防ぐために用いられます。
また、雨の日には裾が濡れやすくなるため、着物の丈をわずかに短めに着付けたり、着物用の雨コートを羽織ったりすることもあります。こうした工夫は着物を守るだけでなく、訪問先や茶席を汚さないための配慮でもあります。
茶の湯では、履物もその日の天候に合わせて選ばれます。例えば、茶事などで露地を歩く際には、通常藁草履(わらぞうり)を用いますが、雨の日には、亭主は赤杉材の下駄を用意するのが基本です。
茶の湯は、茶室の中だけでなく、露地や装いを含めて成り立つものです。履物ひとつをとっても、その日の天候に合わせる工夫や相手への配慮があり、そこにも茶の湯らしい季節感と心配りを見ることができます。
▼雨草履やコートなど、雨対策におすすめの和装品はこちらから
茶道具と茶席のきものオンラインショップ
撮影:leo51/ PIXTA
参考文献
※参考文献のタイトルをクリックすると、【淡交社 本のオンラインショップ】に移動します。
※最新の価格・在庫状況はオンラインショップにてご確認ください。