
6月を象徴する花といえば紫陽花。
この花には「七変化(しちへんげ)」という、少し変わった別名があります。
育つ土壌の酸度や、開花からの日数によって花の色が次々と変化する特性に由来するものです。
公園や寺院をはじめ市街地でもたわわに咲き、私たちの目を楽しませてくれます。
ふとした瞬間に見かける様々な美しい色彩は、雨の日でも晴れやかな気持ちにさせてくれます。

本日の和菓子は、とらやさんの「紫陽花」です。
白と紫のきんとんの上に、透明感のある琥珀糖をあしらい、きらきらと光る雨粒を表現しています。
梅雨空の合間に差し込む僅かな光、その時、厚い雲の向こうにある力強い夏の太陽が、雨に濡れた紫陽花を照らし出します。
地面に雨が降り注ぐ様をイメージして、黒錆虫喰いの小皿を。
そして、奥にしまってあった平茶碗を久しぶりに引っ張り出してきました。
**************
菓銘:紫陽花
ご製:とらや
住所:京都市上京区烏丸通一条角広橋殿町415
器:黒錆虫喰小皿
作:大山求さん
撮影・文:日々に和菓子
**************
※掲載した和菓子が販売されているとは限りません。
※販売状況は店舗にお尋ねください。
