茶席の銘|六月

六月の茶席で用いられる茶杓の銘を、時期ごとにまとめました。

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六月 上旬

【時候】

向暑(こうしょ)|暑さへ向かう時期 

薄暑(はくしょ)|軽く暑さを覚える頃

入梅(にゅうばい)|梅雨に入る頃

田植時(たうえどき)|田植えの盛んな頃 

梅雨寒(つゆざむ)|梅雨時の肌寒さ

夏始(なつはじめ)|暦の上で夏に入るころ

 

【天文・地理】

五月晴(さつきばれ)|梅雨の晴れ間 

梅雨空(つゆぞら)|曇りがちな梅雨の空 

梅雨曇(つゆぐもり)|梅雨時の曇天 

皐月富士(さつきふじ)|五月頃の富士 

雪解富士(ゆきげふじ)|雪解けの進む富士 

麦星(むぎぼし)|麦熟れ頃に見える星 

麦熟れ星(むぎうれぼし)|麦秋の頃の星

 

【動植物】

青葉(あおば)|青々と茂る葉 

若竹(わかたけ)|伸び始めた竹 

今年竹(ことしたけ)|今年生えた新竹 

青楓(あおかえで)|若葉を広げた楓 

青梅(あおうめ)|熟す前の青い梅 

苔の花(こけのはな)|苔につく胞子体 

花苔(はなごけ)|花のように見える苔 

初螢(はつほたる)|その年初めての蛍 

蛍袋(ほたるぶくろ)|釣鐘形の花 

提燈花(ちょうちんばな)|蛍袋の異称 

河鹿(かじか)|澄流に棲む蛙 

河鹿笛(かじかぶえ)|河鹿の澄んだ声 

夏鶯(なつうぐいす)|夏の鶯 

老鶯(ろうおう)|夏まで鳴く鶯 

早苗鳥(さなえどり)|時鳥の異称 

田長鳥(たおさどり)|時鳥の異称

 

【暮らし・年中行事】

田植(たうえ)|苗を植える農作業 

早乙女(さおとめ)|田植えをする女性 

田植笠(たうえがさ)|田植えに用いる笠 

紅襷(べにだすき)|田植え姿の襷 

囃田(はやしだ)|囃子を伴う田植え 

田楽(でんがく)|田植え由来の芸能

 

六月 中旬

【時候】

入梅(にゅうばい)|梅雨に入る頃 

青梅雨(あおつゆ)|青葉に降る梅雨 

梅雨冷(つゆびえ)|梅雨時の冷え 

雨宿(あまやどり)|雨を避けて休むこと 

夜来の雨(やらいのあめ)|夜のうちに降った雨

 

【天文・地理】

五月晴(さつきばれ)|梅雨の晴れ間 

梅雨晴(つゆばれ)|梅雨の合間の晴天 

梅雨空(つゆぞら)|曇りがちな梅雨の空 

梅雨曇(つゆぐもり)|梅雨時の曇天 

五月闇(さつきやみ)|梅雨夜の深い闇 

梅雨の月(つゆのつき)|梅雨時に見る月 

梅雨の星(つゆのほし)|梅雨の晴れ間の星 

虹立つ(にじたつ)|虹が立ち現れること 

朝虹(あさにじ)|朝に現れる虹 

夕虹(ゆうにじ)|夕暮れの虹 

白虹(はっこう)|白く見える虹 

岩もる水(いわもるみず)|岩間から落ちる水 

湧泉(ゆうせん)|湧き出る泉 

泉川(いずみがわ)|泉を源とする川 

山清水(やましみず)|山から湧く清水 

苔清水(こけしみず)|苔むした清水 

虹の橋(にじのはし)|橋のように架かる虹

 

【動植物】

四葩(よひら)|紫陽花の異称 

七変化(しちへんげ)|色を変える紫陽花 

手毬花(てまりばな)|丸く咲く花姿 

初蛍(はつほたる)|その年初めての蛍 

蝸牛(かたつむり)|梅雨時に見られる虫 

翡翠(かわせみ)|青い羽を持つ水鳥 

川蝉(かわせみ)|翡翠の別称 

水鶏(くいな)|水辺に棲む鳥 

早苗鳥(さなえどり)|時鳥の異称 

田長鳥(たおさどり)|時鳥の異称 

玉苗(たまなえ)|美しく育った早苗 

早苗束(さなえたば)|束ねた早苗 

早苗籠(さなえかご)|苗を入れる籠 

若鮎(わかあゆ)|若い鮎 

鮎の里(あゆのさと)|鮎で知られる土地

 

【暮らし・年中行事】

嘉祥(かじょう)|嘉祥菓子をいただく行事 

嘉祥頂戴(かじょうちょうだい)|嘉祥菓子を受けること 

夏館(なつやかた)|夏向きに整えた館 

青簾(あおすだれ)|青竹で編んだ簾 

伊予簾(いよすだれ)|伊予産の簾 

玻璃簾(はりすだれ)|ガラス越しの簾影 

蛍狩(ほたるがり)|蛍を見に行くこと 

蛍見(ほたるみ)|蛍を観賞すること 

蛍籠(ほたるかご)|蛍を入れる籠 

蛍舟(ほたるぶね)|蛍見の舟 

編笠(あみがさ)|編んだ笠 

菅笠(すげがさ)|菅で編んだ笠 

住吉踊(すみよしおどり)|六月頃の風流踊

 

六月 下旬

【時候】

短夜(みじかよ)|夏の短い夜 

明易し(あけやすし)|夜明けの早い頃 

虎が雨(とらがあめ)|陰暦五月二十八日の雨 

夏越(なごし)|半年の穢れを祓う頃 

夏越の祓(なごしのはらえ)|六月晦日の祓 

水無月祓(みなづきばらえ)|六月末の祓行事

 

【天文・地理】

滝津瀬(たきつせ)|滝の流れ落ちる瀬 

白糸(しらいと)|糸のように落ちる滝 

滝風(たきかぜ)|滝から吹く涼風 

布引(ぬのびき)|布を垂らしたような滝 

音羽(おとわ)|響き渡る滝の音 

水馴棹(みなれざお)|水に馴染んだ棹 

滴り(したたり)|水の滴り落ちること

 

【動植物】

茂(しげり)|草木の深く茂る様子 

夏虫(なつむし)|夏に活動する虫 

妹背と籬(いもせとまがき)|瓢箪の異称 

朽草(くちくさ)|朽ちかけた草 

まいまい|蝸牛の異称

 

【暮らし・年中行事】

茅の輪(ちのわ)|夏越祓に用いる輪 

禊(みそぎ)|水で身を清めること 

御祓川(みそぎがわ)|禊を行う川 

川社(かわやしろ)|川辺の社 

夏安居(げあんご)|夏の籠居修行 

雨安居(うあんご)|雨季の籠居修行 

夏籠(げごもり)|夏の一定期間の籠居

 

六月 通し

【時候】

薫風(くんぷう)|若葉を吹き抜ける風 

若葉風(わかばかぜ)|若葉を渡る風 

青葉風(あおばかぜ)|青葉を揺らす風 

緑蔭(りょくいん)|青葉のつくる木陰 

山色(さんしょく)|山の青々とした景色 

山滴る(やましたたる)|青葉に潤う山 

蒼翠(そうすい)|青々とした山色 

滴翠(てきすい)|滴るような青葉 

万緑(ばんりょく)|一面に広がる深い緑

 

【天文・地理】

泉(いずみ)|清らかに湧く水 

清流(せいりゅう)|澄んだ川の流れ 

飛鳥川(あすかがわ)|歌枕として知られる川

 

【動植物】

杜若(かきつばた)|初夏に咲く水辺の花

唐衣(からころも)|杜若に添えられる歌語

末摘花(すえつむはな)|紅花にちなむ古典の名

 

【暮らし・年中行事】

鵜飼(うかい)|鵜を使った漁法 

簗瀬(やなせ)|簗を設けた川瀬 

藻刈(もかり)|水草を刈ること 

藻刈舟(もかりぶね)|藻を刈る舟

 

参考文献

月刊淡交テキスト 実践 取り合わせのヒント(2018)』淡交社
茶趣をひろげる 歳時記百科』淡交社
淡交新書 茶の湯の銘 季節のことば』淡交社

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