今月の銘|五月

五月の茶席で用いられる銘を、時期ごとにまとめました。

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五月 上旬

【時候】

初夏(しょか)|夏のはじまりの時期

夏始(なつはじめ)|暦の上で夏に入るころ

首夏(しゅか)|夏の初めを指す語

夏来る(なつきたる)|夏の到来を感じるころ

今朝の夏(けさのなつ)|立夏を迎えた朝の感覚

夏めく(なつめく)|夏らしさが現れ始めるころ

夏兆す(なつきざす)|夏の気配が見え始めるころ

薄暑(はくしょ)|軽く暑さを感じる初夏の気候

 

【天文・地理】

南風(みなみかぜ・はえ)|南から吹く暖かな風

若葉風(わかばかぜ)|若葉を揺らして吹く風

 

【動植物】

新緑(しんりょく)|芽吹いた緑が広がるころ

若葉(わかば)|出始めた柔らかな葉

青葉(あおば)|成長した葉が茂る状態

桜若葉(さくらわかば)|桜の花後に出る若葉

藤若葉(ふじわかば)|藤の花後に伸びる若葉

楓若葉(かえでわかば)|楓の新葉が広がるころ

若楓(わかかえで)|芽吹いたばかりの楓

玉柏(たまがしわ)|若葉の美しい柏の葉

 

【暮らし・年中行事】

白重(しろがさね)|白を重ねた初夏の装い

白衣(びゃくえ)|夏に用いる白の衣

菖蒲の節会|端午に行う宮中行事

重五(ちょうご)|五月五日の節句

軒菖蒲(のきしょうぶ)|軒に菖蒲を挿す習い

菖蒲湯(しょうぶゆ)|菖蒲を入れる節句の湯

五月幟(さつきのぼり)|端午に立てる幟

鯉幟(こいのぼり)|鯉の形の節句の幟

武者人形|男子成長を願う人形

飾兜(かざりかぶと)|兜を飾る節句の習い

足揃(あしぞろえ)|武具や装いを整えること

競馬(くらべうま)|神事としての馬の競技

駆馬(かけうま)|馬を走らせる行事

矢車(やぐるま)|幟の上に付ける飾り

六六魚(りくりくぎょ)|鯉の異名

鍾馗幟|魔除けとして立てる幟

登竜門|立身出世を表す語

 

五月 中旬

【時候】

孟夏(もうか)|初夏の盛りに入る時期

麦秋(ばくしゅう)|麦が実り収穫を迎えるころ

麦の秋(むぎのあき)|麦が黄金色に熟す時期

 

【天文・地理】

青葉潮(あおばしお)|青葉の頃の海の色や潮

鰹潮(かつおしお)|初鰹の回遊するころの潮

青葉風(あおばかぜ)|青葉の間を吹き抜ける

 

【動植物】

青楓(あおかえで)|葉が広がり深まる楓の緑

山若葉(やまわかば)|山一面に広がる若葉

里若葉(さとわかば)|里にそろう若葉の景

青芝(あおしば)|芝が青々と伸びるころ

葉柳(はやなぎ)|葉を茂らせた柳の姿

夏柳(なつやなぎ)|初夏に葉を広げる柳

岩藤(いわふじ)|岩場に咲く藤の花

庭藤(にわふじ)|庭に咲く藤の花

花空木(はなうつぎ)|白い花をつける木

深見草(ふかみぐさ)|牡丹の別名

富貴草(ふうきぐさ)|牡丹の別名

富貴花(ふうきか)|牡丹の花を指す語

百花王(ひゃっかおう)|牡丹を称える異称

二十日草(はつかぐさ)|牡丹の別名の一つ

名取草(なとりぐさ)|名高い草花の総称

 

【暮らし・年中行事】

葵祭(あおいまつり)|賀茂社で行われる例祭

賀茂葵(かもあおい)|祭に用いられる葵の葉

葵草(あおいぐさ)|葵の植物を指す語

北祭(きたまつり)|上賀茂神社の祭礼

諸鬘(もろかずら)|装束に付ける飾り

 

五月 下旬

【時候】

走り梅雨(はしりづゆ)|梅雨入り前の不安定な雨

梅雨の走り(つゆのはしり)|梅雨のはじめの長雨

卯の花腐し(うのはなくたし)|卯の花を散らす長雨

 

【天文・地理】

茅花流し(つばなながし)|茅花が流れるような風

筍流し(たけのこながし)|筍の成長期の風や雨

卯浪(うなみ)|卯の花の頃に立つ波

代田(しろた)|田植え前に水を張る田

山の井(やまのい)|山中に湧く清らかな水

 

【動植物】

若葉時(わかばどき)|若葉が最も美しい時期

若葉寒(わかばさむ)|若葉の頃に戻る冷え

草笛(くさぶえ)|草で作って吹く笛

竹落葉(たけおちば)|竹が葉を落とす現象

両葉草(ふたばぐさ)|芽吹いたばかりの双葉

挿頭草(かざしぐさ)|髪や冠に挿す草

山時鳥(やまほととぎす)|山で鳴く時鳥

初時鳥(はつほととぎす)|初めて聞く時鳥の声

閑古鳥(かんこどり)|静けさに響く鳥の声

落し文(おとしぶみ)|虫が葉に卵を包む様子

袋角(ふくろづの)|鹿の柔らかい若い角

一声(いっせい)|時鳥のひと鳴き

卯の花月夜|卯の花の咲く月夜

 

【暮らし・年中行事】

薬狩(くすりがり)|薬草を採る古い行事

神水(しんすい)|神に供える清らかな水

代掻(しろかき)|田をならす農作業

田掻牛(たがきうし)|田を耕す牛の姿

玉繭(たままゆ)|丸く整った繭

白繭(しろまゆ)|白い繭の状態

夏入(なついり)|本格的に夏に入るころ

 

五月 通し

【時候】

薫風(くんぷう)|新緑を吹き抜ける初夏の風

万緑(ばんりょく)|一面に緑が満ちる景

五月晴(さつきばれ)|五月の晴天や梅雨の晴れ間

夏木立(なつこだち)|葉を茂らせた木立

 

【天文・地理】

大堰川(おおいがわ)|嵐山を流れる京都の川

麦の風(むぎのかぜ)|麦畑を渡る初夏の風

麦嵐(むぎあらし)|麦の穂を揺らす強い風

荒磯(あらいそ)|波が打ち寄せる岩場

 

【動植物】

杜若(かきつばた)|初夏に咲く水辺の花

 

【暮らし・年中行事】

唐衣(からごろも)|伊勢物語に由来する語

昔男(むかしおとこ)|在原業平を指す語

結夏(けげ)|僧が夏の修行に入る節目

 

参考文献

月刊淡交テキスト 実践 取り合わせのヒント(2018)』淡交社
茶趣をひろげる 歳時記百科』淡交社
淡交新書 茶の湯の銘 季節のことば』淡交社

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