- 東日本

山種美術館は1966(昭和41)年に開館し、本年で60周年を迎えました。これを記念する特別展の第3弾では、山種コレクションの核である近代日本画の傑作をご紹介します。
山種美術館のコレクションは、山種証券(現・SMBC日興証券)の創立者・山﨑種二(1893-1983)が個人で集めた作品が基礎となっています。目まぐるしい相場の世界に身を置いていた種二は、絵画鑑賞を「こよなき楽しみ」としていました。やがて自身で購入したいという望みが湧き、なかでも真贋に間違いのない同時代の日本画家による作品の収集を始めます。種二は、「絵の値打ちは作者である画家の人柄に負うところ大だ」という信念のもと、横山大観、上村松園、小林古径、安田靫彦、山口蓬春ら、名だたる画家たちと親しく交際しながら、一大コレクションを築き上げました。その後も所蔵作品の拡充を図り、現在約1,800点を所蔵しています。
本展では、重要文化財に指定されている竹内栖鳳《班猫》と村上華岳《裸婦図》を筆頭に、上村松園《蛍》、川端龍子《鳴門》、土田麦僊《大原女》、福田平八郎《筍》をはじめ、コレクションのなかでも名品中の名品を厳選して展示します。また、種二が長年の夢であった美術館設立を決意した際、特別に購入を許されたという横山大観《心神》や小林古径《清姫》など、山種美術館の歴史を物語る名画もあわせてご覧いただきます。山種コレクションの魅力がたっぷりと詰まった展覧会をお楽しみください。
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Information
開催情報
| 会期 | 2026年10月10日(土)~12月6日(日) |
|---|---|
| 会場 | 山種美術館 〒150-0012 東京都渋谷区広尾3-12-36 |
| 休館日 | 月曜日[10/12(月・祝)、11/23(月・祝)は開館、10/13(火)、11/24(火)は休館] |
| 開館時間 | 10:00〜17:00(入館は16:30まで) |
| 観覧料 | 一般 1500円(1300円) ※障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)一般1300円 |
| 電話 | 050-5541-8600 |
| HP | https://www.yamatane-museum.jp/exhibitions/2026/yamatane-collection1.html |
Organizer
主催者情報
山種美術館
コレクション形成から美術館創立へ
山種美術館は、山﨑種二(1893-1983・山種証券[現SMBC日興証券]創業者)が個人で集めたコレクションをもとに、1966(昭和41)年7月、東京・日本橋兜町に日本初の日本画専門美術館として開館しました。種二は、「絵の値打ちは作者である画家の人柄に負うところ大だ」という信念のもと、竹内栖鳳(1864-1942)、横山大観(1868-1958)、川合玉堂(1873-1957)、上村松園(1875-1949)、小林古径(1883-1957)、奥村土牛(1889-1990)、東山魁夷(1908-1999)をはじめとする当時活躍していた日本画家と直接交流を深めながら、作品を収集しました。そして、「世の中のためになることをやったらどうか」という大観の言葉をきっかけにして、美術館を創立するに至ります。
コレクションの充実と若手日本画家の発掘
その後も、種二は二代目館長・山﨑富治(1925-2014)とともに、旧安宅コレクション*の速水御舟(1894-1935)作品を一括購入し、また、皇居新宮殿**の建造に伴い宮殿装飾を手がけた安田靫彦(1884-1978)、山口蓬春(1893-1971)、上村松篁(1902-2001)、橋本明治(1904-1991)、東山魁夷、杉山寧(1909-1993)らに同趣向の作品制作を依頼するなど、さらなるコレクションの充実を図りました。一方で、若手日本画家を応援するために「山種美術館賞」を設け(1971年から1997年まで隔年で実施)、受賞作品を買い上げて新たな才能の発掘にも努めてきました。このようにして収蔵された作品は現在約1,800点を数えます。
新美術館の開館とその後の取り組み
1998(平成10)年には、設備の老朽化に伴い、桜の名所である千鳥ヶ淵にほど近い千代田区三番町に仮移転し、春には桜を描いた作品とともに、数多くのお客様に楽しんでいただきました。そして、2009(平成21)年10月、渋谷区広尾に本移転して新美術館をオープンし、現在にいたるまで幅広いテーマの展覧会を開催しています。快適な鑑賞環境のために、会場内では作品解説を音声に変換するシステムを導入し、作品鑑賞時に耳からも情報を受け取りやすくできるように整えました。また、海外のお客様にも日本固有の財産である日本画の魅力により親しんでいただく一助として、10以上の言語に翻訳可能な多言語化サービスを取り入れ、館内の作品解説文などに活用しています。さらに、山種美術館では美術館を身近に感じていただくため、さまざまなSNSを積極的に活用して、展覧会をはじめ作家や作品についての情報などを日々発信しています。
現在、そして未来に向けて
2016(平成28)年からは、「山種美術館賞」の趣旨を引き継ぎ、世界へ羽ばたく新世代の日本画家の発掘をめざした公募展「Seed 山種美術館 日本画アワード」を定期的に実施しています。また、2023(令和5)年には、さまざまな特典のある会員制度「山種メンバーズ」を新設し、お客様により深い鑑賞体験と山種美術館に一層親しんでいただく機会をご提供できるよう努めています。これからも、創立者の「美術を通じて社会、特に文化のために貢献する」という理念を継承し、質の高い展覧会やさまざまな活動を通じて、日本画の魅力をお伝え続けてまいります。
*旧安宅コレクション:当時、日本の10大総合商社の一つであった安宅産業が収集した、速水御舟作品と東洋陶磁器を中心とするコレクション。1976(昭和51)年、安宅産業の経営破綻により、安宅コレクションの内の御舟作品を山種美術館が一括購入した。なお、東洋陶磁器は大阪市立東洋陶磁美術館に所蔵されている。
**皇居新宮殿:1945(昭和20)年の空襲で焼失した明治宮殿に代わる建物として、1968(昭和43)年に完成。現在、国事行為や公式な宮中行事が行われる中心的な施設として使用されている。
詳しくこちらから
050-5541-8600ハローダイヤル(午前9時~午後8時)
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