神嘗祭|新穀を神に捧げる

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十月十七日は、伊勢神宮で「神嘗祭(かんなめさい)」の中心となる祭儀が行われる日です。神嘗祭は、その年に収穫された新穀(しんこく)を天照大御神(あまてらすおおみかみ)に捧げ、秋の実りに感謝する祭り。六月と十二月の月次祭(つきなみさい)とともに「三節祭(さんせつさい)」と呼ばれ、伊勢神宮で行われる祭儀のなかでも、最も由緒深い祭典とされています。

神嘗祭は十月十五日から始まり、外宮(げくう)、内宮(ないくう)の順に祭儀が行われます。神前には、その年に収穫された新米を蒸したものや御餅、白酒(しろき)・黒酒(くろき)と呼ばれる神酒(みき)をはじめ、海や山の幸などが供えられます。また、宮中でも十七日に神嘗祭に関する祭祀が行われます。

神嘗祭に合わせて行われるのが「初穂曳(はつほびき)」です。伊勢の人々が新穀を奉納する行事で、十月十五日には外宮へ向かう「陸曳(おかびき)」、十六日には内宮へ向かう「川曳(かわびき)」が行われます。陸曳では初穂を載せた奉曳車(ほうえいしゃ)を曳いて進み、川曳では初穂を積んだ舟で、内宮のそばを流れる五十鈴川(いすずがわ)をさかのぼります。いずれも法被姿(はっぴすがた)の人々が、力を合わせて木材などを運ぶ際に歌われてきた木遣歌(きやりうた)を歌いながら初穂を運び、伊勢の町は活気に包まれます。

もともと神嘗祭は旧暦九月に行われていましたが、新暦への移行に伴い、稲の収穫時期に合わせて十月に改められました。

新穀を神に捧げ、秋の実りに感謝する神嘗祭。「神宮の正月」とも呼ばれる、一年の大切な節目となる祭りです。

 

撮影:しろとプッチ / PIXTA(ピクスタ)

 

参考文献

『茶趣をひろげる歳時記百科』(淡交社)

 伊勢神宮公式サイト「神嘗祭」

 伊勢神宮公式サイト「年間行事・10月の行事」

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