
本日の「日々に和菓子」は、京都の夏を代表するお菓子の一つ、亀屋則克さんの「浜土産(はまづと)」です。
浜土産は、亀屋則克さんの初代が考案されたお菓子。
海岸から遠い京都でも、打ち寄せては消える海の白波や、朝夕に心地よく吹く汐風を思い起こし、涼を感じてもらいたいという想いが込められているそう。
磯馴籠(そなれかご)に桧(ひのき)の葉が敷いてあるしつらえも、嬉しい趣です。
まるで獲ったばかりのようにピッタリと閉じた貝を開けると、鮮やかな琥珀色の寒天の中に一粒の大徳寺納豆が覗きます。
寒天の甘さと大徳寺納豆の塩気が絶妙に調和し、シンプルで飽きのこないお味です。
冷蔵庫でしっかり冷やして、よく晴れた日に、蓋の方の貝殻でキラキラと輝く寒天をすくって、口に運ぶのが一興。
きっと「夏やなぁ」という言葉が自然とこぼれ落ちるでしょう。

浜土産はとてもインパクトのあるお菓子で、素敵なしつらえとお日持ちの長さから、夏の贈り物にもピッタリ。
京都の街なかにある亀屋則克さんのお店は、今でも「座売り」というスタイルで営業されています。
暖簾をくぐると、そこには座布団が四つ。
「どうぞ、お掛けください」とお声がけいただき、客はそこに座ってお菓子を眺めながら注文するのです。
壁面には干菓子の木型がずらりと並び、まるで店主のように鎮座します。
歴史を感じさせる大きな棚も圧巻です。
今ではオンラインショップでも販売されていますが、ぜひ実際に訪れていただきたい素敵なお店です。
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菓銘:浜土産
ご製:亀屋則克
住所:京都市中京区堺町通三条上ル
器:敷板
作:ハタノワタルさん
撮影・文:日々に和菓子
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※掲載した和菓子が販売されているとは限りません。
※販売状況は店舗にお尋ねください。
