薄茶入蒔絵彫物文字あらば 順逆覚えあつかふと知れ(利休百首・第17首)

Article

記事内容

薄茶器に蒔絵や彫り物、文字などの意匠がある場合は、その向きや正面を正しく理解したうえで扱いなさい、という教えです。

ちょっと解説

この一首は、道具に施された意匠を正しく扱うことの大切さを教えています。

蒔絵や彫り物、和歌などが蓋から胴にかけて施されている薄茶器では、蓋と胴の合口を正しく合わせることで、模様や文字が一つの意匠として完成します。そのため、茶器を扱う際には、模様や文字がずれていないかをよく確かめることが大切です。

また、道具には正面があります。点前では客に正面が向くように置き、拝見する客も正面を意識して扱うことが求められます。

この一首は、道具の形だけでなく、その意匠や正面にも心を配ることが、道具を大切に扱い、相手への心遣いにつながることを教えています。

利休百首に収められた和歌は、稽古の場や茶会の一瞬、そして日々の暮らしの中で、ふと立ち返るための言葉として詠まれてきました。一日一首、静かに言葉を味わいながら、自身の茶の湯の心と重ねてみてください。

シリーズ「今日の利休百首」はこちらから

More contents

Explore

茶の湯を学ぶコンテンツが
読み放題

有料会員になると、200点以上の動画・電子書籍・記事・茶道辞典・イベント情報などのコンテンツをすべてご利用いただけます

月額990円(税込)

いつでも解約可能