“ 白と黒の美しいコントラスト ”
粉引茶碗
モデル:銘「美恵ミ」(みめぐミ)
先生 今回は粉引(こひき)茶碗です。先入観を持たずに、まずは手に取ってみましょう。
生徒M うわぁ、つやつやで白くて美しい。持つとやわらかいです。でも、畳付(たたみつき)の部分だけは真っ黒なんですね。
先生 粉引茶碗の特徴はなんといっても白い肌と高台の黒の「美しいコントラスト」でしょうね。井戸茶碗(※第一回参照)と同じ高麗(こうらい)茶碗ですが、そのなかでも鉄分の多い黒い陶土の素地を液状の白い土(化粧土)に浸し、その上から透明な釉(うわぐすり)を掛けて焼いた粉青沙器(ふんせいさき)の一種です。粉引は粉吹(こふき)とも呼ばれ、粉が吹いたような白い肌から名付けられたといわれます。元々は朝鮮半島で15~16世紀に焼かれた日用雑器なんです。……
