桜が咲くころ、思いがけず冷え込む日があります。この時期の寒さを「花冷え(はなびえ)」といいます。桜の花の頃に感じる冷え込みを表す言葉で、春の季語としても知られています。
四月は春が進んだように感じられますが、気温はまだ安定していません。晴れた日の日中は暖かくても、夕方になると急に空気が冷たくなることがあります。
満開の桜の下で、日差しはあるのに風だけが冷たいと感じる日もあります。花見の夜に思ったより寒さを感じるのも、この花冷えのためです。
茶席でも、桜の頃の茶会では庭の空気が思ったより冷たく感じられることがあります。春の景色の中に残る冷たい空気。それを言い表す言葉が花冷えです。
参考文献
『茶趣をひろげる 歳時記百科』淡交社
『淡交新書 茶の湯の銘 季節のことば』淡交社
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