茶入の見方が変わる部分の名前を知ろう

濃茶が入れられる茶入。それは陶製の小壺です。古くは中国から伝来した唐物、日本で焼かれた和物、東南アジアからもたらされた島物などがあります。茶入には多くの見どころがあり、その部分の数だけ名称があります。ここでは、その部分名称を上から順に見ていきましょう。

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上部(口まわり)

口造り(くちづくり) 口の部分全体の形。厚みや立ち上がりなどを含めてこう呼びます。わずかな違いが、引き締まった印象をつくります。

捻返し(ひねりかえし) 口縁の内側に入り込む返りの部分。口造りの締まりを感じるところです。

甑(こしき) 口の下にある段状の部分。蓋を受けるためのつくりです。

甑際(こしきぎわ) 甑の縁の部分。段の立ち上がりが見えるところです。

 

中央部(肩から胴へ)

肩(かた) 甑の下から張り出す部分。茶入の印象を大きく決める場所です。

胴(どう) 茶入の中央部。量感や張りが、その茶入らしさを形づくります。

胴紐(どうひも)/腰帯(こしおび) 胴の中ほどにめぐる帯状の筋。意匠としての見どころにもなります。

腰(こし) 胴から下へ移る部分。ここに締まりがあると、全体が安定して見えます。

裾(すそ) 腰から底へ向かう広がり。茶入の落ち着きを決める部分です。

 

下部(底まわり)

釉際(くすりぎわ) 釉薬がかかっている部分と、土見との境目。釉の止まり方に景色があらわれます。

土見(つちみ) 釉薬のかかっていない素地の部分。土味が見えるところです。

底(そこ) 茶入の最下部。畳付(たたみつき)・盆付(ぼんづけ)・板付(いたづけ)とも呼ばれます。さらに底の切り方には、唐物糸切・和物糸切・渦糸切などがあります。

頽れ(なだれ) 釉薬が流れ落ちた跡。自然に生まれた景色として見られることがあります。

 

茶入もまた、これだけ多くの名称があります。次に拝見の機会があれば、どこが肩で、どこが甑なのかを意識してみてください。

名称を知るだけで、見え方は少し変わります。

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